債権回収は、金銭の請求であるから弁護士は不要であると思われるかもしれませんが、弁護士に依頼するメリットの多い分野です。以下で代表的なメリットをお伝えさせて頂いて、そのメリットを享受できた解決事例をご紹介させて頂きます。
このページの目次
１ 早期解決が可能
弁護士への依頼の何よりのメリットは早期解決かと思われます。特に弁護士が、内容について十分な聞き取りを行い整理した書面の送付を行えば以下の理由から早期解決が見込めます。
(１) 相手方が諦めて支払う
実際に私が書面作成を行い、その結果到達の翌日頃に支払いがあった事案も少なくありません、
多くの方は、書面を送付される理由に心当たりがあるようで、心当たりについて、弁護士から実際に請求が来ると自分に非があるので早期解決を模索する傾向にあります。
(２) 相手方が弁護士に相談・依頼
多くの弁護士は、証拠関係について共通の認識を持っていれば概ね似たような見通しを持ちます。その点で、弁護士から書面が来る、弁護士に相談を行くといった流れになると、その弁護士が適切な助言をしてくれることで解決に繋がることが実際に多いです。
また、交渉で任意の解決で時間・訴訟コストの削減の観点から相手方の資力を踏まえて、金額面の調整を検討することもあります。このように弁護士同士の話合いになると想定される結果を見据えた協議を行うことが可能ですし、それを踏まえたより柔軟な解決を行っていくことが多いです。
２ 十分な見通しを立てることが可能
話し合いが困難であれば訴訟といった具合に順を追った説明を受けることが可能です。加えて、ここまですると、赤字になりかねないのでこの件はここまでしましょうといった点を予め協議することが可能です。
３ 早期に損金処理を行うことが可能
どの段階で回収不能といった判断についても、弁護士に依頼すれば明確な説明を受けることが可能です。明らかに資力がない相手方に対してはそれを前提にして事実上の支払い不能と判断するといった方法も考えられます。
判断を先延ばしするストレスは何にも考え難いですので、しっかり整理されることを強くお勧めします。
４ 弁護士に依頼した方が総じて安価になる可能性も出てくる
現在法整備がなされ、弁護士であれば現地の裁判所に行かずに判断を受けることが出来ることも少なくなくなってきております。これは知っているか知らないかの問題なのですが、担当者様が対応し、相応の交通費を掛けて遠方の裁判所に何度も往訪するといった事案も少なくありません。
例えば、片道２万円の新幹線を４，５往復となるとそれだけでも相当の金額になってしまいます。
また、新幹線移動となると半日から１日の時間を要することになり、本業に時間を掛けられれば、その分で相応の売上を上げることが出来たかと思います。
裁判になると、実際の出頭以外にも書面作成であったり、調査であったりに相応の時間をかける必要が出てきますので、これを本業に使うことができた時間に換算すると相応の費用損失に繋がりかねません。
５ 弁護士依頼によるメリットが顕著であった事例
(１) 事案の概要
退職代行を利用して辞めた従業員に対して会社が有していた債権を請求した事案です
(２) ご相談時の状況
会社としては誠意ある真摯な対応があれば債権の請求までは考えておりませんでしたが、絵にかいたよう誠意のない対応でしたので、許せないといったことで債権の請求を行うことになりました。
(３) 対応後、解決まで
私としては、退職代行自体あまり法的根拠のあるものではないと考えておりませんでしたので、本人宛に早急に金銭の支払いを行うように、支払わなければ会社としては金銭の問題ではなく人としての問題で本請求を行っていると伝えた上で、会社が上記の考えであるからすぐにでも裁判を考えていると内容証明で送付しました。
(４) 解決
すぐに請求金額を支払い本件は解決に至りました。この件は出来過ぎですが、連絡等があり、調整した上での解決は少なくありません。
なお、本件は金額があまり高額でなく、弁護士費用との兼ね合いで弁護士の依頼は何とも言えない事案でしたので、今後の顧問契約といった形で設定させて頂き、依頼会社様には顧問契約の便利であると解決後言って頂いたのが印象に残っています。
６ 債権回収を弁護士に依頼するメリットは少なくありません
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債権は、できるだけ早期に金銭化されるものですし、その権利がみなさまにはあります。その上で何がいいのかをみなさまと考えお話させて頂きます。初回相談は無料ですのでお気軽にお問合せ下さい。
